今、熱帯雨林で何が起こっているか

熱帯雨林を伐採してはいけないのか?

有史以来、人は木材を利用し、火を起こし、家を作り、あらゆる道具を作ったりしてきました。木材こそ人類に最も親しい物質と言えるでしょう。

文明の発展や人口増加により、木材の消費量が増えたため、木材を絶やさぬよう植林をしてきました。本来、森林は針葉樹と広葉樹がバランスよく生育することが理想ですが、植林は採算重視で生育の早い、杉・松などの針葉樹が主体であるというのは残念な話です。針葉樹は保水力が低く、落葉の腐葉土による川への栄養補給もないため、海中プランクトンも減少するという報告もあります。厄介な花粉も出ますね。

一方、熱帯雨林は東南アジアや南米などの亜熱帯地域の常緑樹(広葉樹主体)の天然の森林です。膨大な資源と安い労働力により、保有国の有力な輸出財源になってきました。しかし、天然ですから、伐採すれば減ってきます。典型的な例として、フィリピンのラワン材は既にほとんど出材出来ません。

では、どうすればいいのでしょうか?

熱帯雨林の樹種は研究が進んでいますが、まだはっきりとした生育条件がわからず、特定の種類しか植林が成功してません。又針葉樹に比べ、生育が遅いため、100年レベルでの将来を見据えた事業になり、採算的に難しいのが現状です。

でも、解決方法はあります。

大局的に森を観察し、大きく育った必要な木だけを伐採し、未成育な木や未利用樹種を残します。そうして森を進んで行き(といっても数百キロあります)、数十年後に元の森に戻り、育った木を伐採することを繰り返し行えばいいのです。先のフィリピンの例は、不幸にもラワンという有用樹種がかなりの密度で生育していたため、集中的に伐採し、いわばはげ山になってしまいました。こうなると、もう森は育ちません。

こうして、計画的に伐採すれば、森は保存されます。もちろん、盗伐などを防ぐことも必要で、近年、保有国も規制を強化し、森の保存に尽力してます。

エコ燃料が森を殺す?

しかし、残念ながら、森は減少しています。移住した人々が畑にするために、すべての木を切り、焼き畑にしています。又、収入を得るために生育の早いパームヤシを植え、食用や燃料用の油を取っています。石油系ではない、エコ燃料と呼んでいます。

何か変ですね。森をつぶして、エコでしょうか?

ボルネオ島北部(マレーシア・サバ州)は既に多くの森がパームヤシ畑になっています。森の動物たちは、何処へ行ったのでしょうか?

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ウリンならではのこんな使い方も

ウリンは水分に最も強いので・・

ウリンの歴史や他の木材との比較など述べてきましたが、ちょっと一息入れましょう。閑話休題

元々水中で使用されたウリンですから、他の木材ではすぐに腐るような環境でも、圧倒的な耐久性があります。又、強度も非常に高いため、重いものを乗せても大丈夫です。そこで、思い付いたのが、こんな使い方です。

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そうです。盆栽の台に使ってみました。盆栽の鉢は重く、毎日水やりをし大事に育てられます。台が丈夫でなければ、高価な盆栽が揺れたり、落ちたりして大変なことになります。これらは約10年以上前の写真ですが、もちろん現在でも変わらずに使われてます。

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ウッドデッキの耐久性、本当のところ

ウッドデッキはどれくらい持つの?

一般的なウッドデッキは、建築材料として使われる、安価な、松や杉、或は油性分で耐久性があるヒノキ・レッドシダーなどの針葉樹で作り、毒性の高い防腐剤を塗り耐久性を高める方法が取られてます。材料も容易に入手でき、釘で簡単に製作出来るため広く普及してます。安価ですが、耐久性は低く、条件に依りますが、塗装をしても、松・杉で3-5年、レッドシダーでも6年―10年で、床下から腐ります。

初期投資は安いですが、1-2年ごとの塗装や、腐ったデッキの撤去・廃棄処分・新設で費用が掛かります。(以下ソフトウッドといいます)

一方、ハードウッドは主に熱帯雨林の広葉樹で、近年多くの種類が輸入されてます。耐久性は針葉樹に比べ圧倒的に高く、10-30年と言われてます。勿論、ウリンはその中でも最高の耐久性で、ほぼ半永久的です。ハードウッドはソフトウッドに比べ、価格が高く、製作も釘ではなく、ビスで強固に留めるため難易度が上がります。

初期投資は高いですが、長いスパンでのコストパフォーマンスはソフトウッドよりいいでしょう。

樹脂系デッキの耐久性については、まだ開発間もない製品ですし、木質性分(木粉)の混入率や製品自体の品質が様々ですので、わからないというのが現実です。ただ、各メーカーの言うように、半永久的というのは間違いで、プラスティック部分が劣化しますし、木質性分が腐ったり、カビたりし、数年で使えなくなる製品があるのは事実です。

夏は火傷をするほど熱くなりますし、冬は硬化し静電気が発生したり、プラスティックの劣化により白くなり粉を吹くなど報告されてます。又、温度に依る材料寸法の変化(伸縮)もあります。今後、予想される大きな問題は、廃棄処分が難しいことが挙げられます。つまり、プラスティックは焼却出来ない=環境破壊になるという問題です。

ウッドデッキは、ソフトにしろハードにしろ、天然の木材が樹脂に勝るということです。肌に触れる部分はやはり天然に限りますね。勿論、中でもウリンは将来に渡り、買い替えの必要が無く=コストパフォーマンスが最高でお薦めです。

f:id:chanoki:20170221101426j:plainレッドシダー6年でこうなります。

f:id:chanoki:20170221101518j:plainウリンでリニューアルしました。

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ウリンの偽物にご注意を

ウリンを真似た木材にご注意下さい

木材の中で最も耐久性があるウリンですが、正式にアイアンウッド(英文名 Borneo Ironwood)と呼ばれるのは、クスノキ科常緑樹のウリン(ビリアン)だけです。

他の樹種は例えウリンに似ていても、アイアンウッドと呼ぶのは間違いです。ウリンは単一種ですので、他業者が販売している、XXウリンというのは、ウリンではありません。

ただ、他の商品でもよくあるケースですが、XX風とか、XXもどきであれば、売るための手段として、仕方がない事です。

最も悪質なケースは、全く異なる木材をウリンと偽って販売したり、ウリンで作るはずが他の木材でウッドデッキを作ったりすることです。お客様が木材を知らないから、或はウリンが入手できないからといって、偽物を販売することは許せません。

一つの例として、ある業者が似ても似つかない木をウリンと称し販売し、不審に思った購入者が、検査協会にサンプルを送り判定したところ、ウリンと全く異なる樹種であると判定されました。参考までに判定結果を以下に掲載します。

これは悪質なケースですが、実際ハードウッドの中には、かなりウリンと似た雰囲気のものもありますので、樹種を指定の場合は、輸入経路や会社の実績、評判などを良く調べ購入してください。

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本当にウリンは100年耐久?

木材は耐久性が低い?

木材は耐久性が低いと言われますが、実は適切な処理をして、風雨に晒されなければ、かなりの耐久性があります。先日TVで放送されましたが、薬師寺の解体作業で芯柱は1000年以上の耐久性があることが実証されました。適材適所に使用することで、木材は実は他の材料にはない耐久性があるのです。

とはいえ、一般的な木材は、風雨に晒される場合、数年から数十年で朽ち果てます。

ウリンの耐久性

植民地時代にオランダに渡ったウリンは、現在でも現役で使用されていると聞いていますが、私自身は現物を確認してません。しかし、実際に100年近く経過した現役のウリン建築物はインドネシアに現存しています。しかも、川の中に張り出した建築で、地方役場の建物として活用されています。1925年の建造(現地役場に確認済み)インドネシアカリマンタン州、バンジャルマシンに現在も建っています。

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実は家の後ろ側は川の中です。

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現地では「生涯腐らない木」と言われてます。現在ではウリンの価格が上がり、現地でもなかなか手に入り辛くなっていますが、昔の建物ほどチークやウリンなどをふんだんに使用し、何代にもわたり使われています。

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樹脂デッキは本物の木には勝てません

木質系樹脂(人工木)とは木粉にポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂を混ぜて押し出し成型したものです。50%以上の木粉を混入することで、木質系といいます。種類も様々で多くのメーカーがオリジナルの製品を開発しデッキ材として販売していますが、最近様々な不具合が取り上げられトラブルが多発しています。

メーカーによっては腐らない、半永久的に色落ちしない、
●●年以上の耐久性などと宣伝しているところもありますが、日本においてはまだ本当の耐久年数のデータが出ていないのが本当のところです。

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全ての人工木がこのような性質をもっているわけではなく、メーカーや商品によってはこのような事にならない対策をしっかりととっている場合もあります。 
しかし人工木のウッドデッキにおけるトラブルのほとんどがこのようなことが原因でおきていることはまぎれもない事実です。 
このようなトラブルは人工木そのものだけにあるのではなく、長所だけを全面に押し出し、短所を工務店や消費者に正確に伝えることを避けてきた一部のメーカーの怠慢が引き起こしている可能性も高いのです。
 

見た目は木の雰囲気があるが触れた感じはプラスチックに近い

 

見た目も触った感触も天然木に近い、といった誇大な表現をしている販売店のホームページなどをよく見かけますが、実際に天然木と人工木を並べて比べてみると、各メーカーの商品によって手触り感は多少差はありますが、ほとんどの商品の手触り感はプラスチックに近い感触がします。

 

感じ方は人により差はあるとは思いますが、イメージしていた感触にギャップを感じる方のほうが多いかもしれません。

 

天然木の感触や癒し効果は人工的に作り出すことはできません

 

ウッドデッキとはその名の通り天然の木のデッキのことだと思います。 
皆さんも最初にデッキを設置したいと考えたとき、木のウッドデッキでご家族や子供が楽しんでいる場面を想像したはずです。 
それは人間が本能的に、天然木の香りや素足で歩いた時の木独特の感触を求めているのだと思います。人工木では本来木が持っているリラックス効果を同じ域まで再現する事はできません。 
なぜなら素材の半分近くはプラスチックなのだから・・・。

 

天然木、人工木どちらも一長一短ありますが、健康面などを考えればやはりウッドデッキには天然木のデッキ材が一番です。 

特にウリンはデッキ材の王様と言われるだけあり、人工木以上のパフォーマンスを発揮するオススメのデッキ材です。

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ウリンの長所と短所

ウリン(ビリアン、ボルネオアイアンウッド)は他の木材に比べ圧倒的な耐久性を持ちますが、勿論短所もあります。

ウリンはクスノキ科で、一般的にクスノキ科は耐久性が高く、例えば宮島の海中鳥居は楠で作られています。クスノキ科は幹の中に特殊な薬用成分が含まれることが多く、耐久性が高いと推察します。

ウリンの場合、ポリフェノール(タンニンと同種)を非常に多く含み、その抗菌作用により、バクテリアが繁殖せず=タンパク質が腐敗しない=腐らない、と考えられます。シロアリなどの害虫も寄せ付けないため、高温多湿の環境でも腐らない、最強の木材と言えます。全くの無害成分です。

余談ですが、ポリフェノールを含む、果物(柿、ブドウなど)は腐りにくく、干して保存できます。

さて、ウリンの短所ですが、施工直後から3カ月程度の期間に雨が降ると、表面のポリフェノールが溶け出し、紫外線で酸化することで赤く発色します。特に柱下の基礎石などが赤くなります。ポリフェノールは水溶性ですので、その後の雨で流れ、次第に薄く目立たなくなりますが、あらかじめお客様にはご理解頂くようにしております。

車庫上ウリンデッキで、下の車が赤くなるのではという質問をよく頂きますが、ポリフェノール自体は非常に薄い色で、酸化し、重なることで赤くなりますので、車の場合は流れ落ちるため、色は付きません。もし色が付いた場合でも、通常の洗車で落ちます。

コンクリートなどが赤くなった場合の対処方法もございます。

以下、弊社での実験写真をご参照ください。完全に色が落とせました。

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立てかけたウリンが雨に当るとポリフェノールが流れ、赤く発色しました。

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塩素系洗剤(キッチンハイター)で漂白出来ます。又、次亜塩酸ナトリウム(さらし粉)も有効です。

ウリンが入手できない業者は、ウリンの欠点として、アクが酷いと喧伝してますが、他のハードウッドでもアクが出る樹種が多く、ヤニのように固まる成分もあります。間違った情報を信じないように、お願い致します。

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